言葉遣い・敬語実務2026.07.15 公開KO-13

電話予約の受け方|必ず復唱する5つ

目次

電話予約は、聞き間違いがそのまま当日のトラブルになる業務です。人数、日時、名前のどれか1つがずれるだけで、当日に席が足りない、来ていないはずの人が来る、という形になります。

この記事では、電話予約で必ず聞く項目と、復唱の仕方を整理します。丁寧な言い回しの話より、間違えない順番の話です。

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結論:電話予約は復唱する5つを決めておく

電話予約でいちばん効くのは、必ず復唱する項目を決めておくことです。

決めておく5つは、日時、人数、名前、連絡先、要望です。この5つを毎回同じ順番で復唱すると、抜けが減ります。

ポイントはここです。全部を復唱しようとすると長くなり、途中で切られます。5つに絞ると、10秒から15秒で終わります。

一般には、予約を受ける人によって聞く項目が変わります。ただ、当日に困るのはいつも同じ5つです。ここだけそろえれば、誰が受けても同じ内容が残ります。

必ず復唱する5つ電話予約の記録日時曜日と午前午後も人数大人と子どもを分ける名前聞き直してよい連絡先区切って復唱する要望こちらから聞く5つ目を待っていると当日にずれる10秒から15秒で終わ
日時・人数・名前・連絡先・要望という5つの復唱項目を並べた用紙の図

電話予約を受ける順番

聞く順番は、日時から入ります。

人数から聞くと、希望の日時が埋まっていた場合に聞き直しになります。日時が取れるかを先に確かめるほうが、やり取りが短くなります。

順番聞くこと理由
1日時埋まっていれば先に分かる
2人数席や枠の割り当てが決まる
3名前当日の呼び出しに使う
4連絡先変更や確認の連絡に使う
5要望準備が要るものを拾う

5つ目の要望は、こちらから聞いてください。お客さまから言い出すのを待つと、当日に「伝えたつもりだった」という形になります。

名前の聞き方と書き方

名前は、電話でいちばん間違えやすい項目です。

聞き取れなかったときに聞き直すのは、失礼ではありません。当日に呼び間違えるほうが問題になります。

一般には、漢字の確認まではしない店が多くあります。ただ、同じ読みの人が同じ日に来る店では、確認しておくと当日に混乱しません。

聞き直すときの言葉を決めておきます。「恐れ入ります、もう一度お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」で足ります。「え?」と返さないでください。

名前の受け方4段1聞き取るそのまま書2復唱する様を付けて返す3聞き直すお電話が遠いようで4書き留める読みが分かる形で
聞き取る・復唱する・聞き直す・書き留めるという4段の名前の受け方のフロー

日時の復唱は曜日を添える

日時の復唱では、曜日を添えます。

「10月3日」だけだと、お客さまが曜日を勘違いしていても気づけません。「10月3日、金曜日」と返すと、違っていればその場で分かります。

時刻も同じです。午前と午後を必ず言葉にします。「7時」では朝か夜か決まりません。「夜の7時」「19時」と言い切ります。

復唱の仕方気づけること
日付だけ気づけない
日付+曜日曜日の勘違い
時刻+午前午後朝夜の取り違え
日付+曜日+時刻どちらも

人数は大人と子どもを分ける

人数は、大人と子どもを分けて聞きます。

席の用意、椅子の数、料理の量が変わる業種では、この区別が当日の準備に直結します。

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実際に使える様式が必要な方へ

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小さいお子さまが来る場合は、椅子や食器の要否をあわせて聞きます。当日に慌てて探すことがなくなります。

連絡先を必ず取る

連絡先は、取らないと当日に何も手が打てません。

急に休業になったとき、予約の時間に来られていないとき、準備したものに変更が出たとき。どれも連絡先が無いと動けません。

聞くときは、理由を添えると通りやすくなります。「当日のご連絡のためにお電話番号を頂戴できますでしょうか」と言えば、目的が分かります。

復唱は、数字を区切って返します。「090の1234の5678でよろしいでしょうか」と返すと、聞き間違いがその場で出ます。

予約を断るとき

枠が埋まっているとき、断り方を決めておきます。

一般には、断るだけで終わらせない形が取られています。別の日時か、別の時間帯を1つ添えます。「その時間は満席でございますが、19時半でしたらご用意できます」という形です。

添えるものが無い場合でも、次につながる一言を入れます。「またのご連絡をお待ちしております」で足ります。

断り方は3つ断る満席でございます代案を出す別の時間なら次につなぐお待ちしております
断る・代案を出す・次につなぐという3つの断り方を並べた層の図

予約の変更とキャンセル

変更とキャンセルの受け方も、先に決めておきます。

決めるのは3つです。いつまでなら受けるか、どこまで伝えるか、記録にどう残すか。

キャンセル料が発生する場合は、予約を受けた時点で伝えておく必要があります。当日になって初めて伝えると、トラブルになります。

なお、キャンセル料の扱いは契約の内容によって変わるとされています。金額や条件の決め方に迷う場合は、社内の担当か、消費者庁や所轄の自治体の相談窓口に確かめてください。

予約の記録を1か所にまとめる

予約の記録は、1か所にまとめます。

紙のノートと予約システムと個人のメモに分かれていると、当日に見る場所が決まりません。見る場所が複数あると、必ずどれかが見られません。

まとめるなら、紙でもシステムでもかまいません。大事なのは、電話を受けた人が必ずそこに書くことです。

残す場所起きやすいこと
1か所見落としが減る
紙とシステムの両方片方だけ更新される
個人のメモその人が休むと消える
記憶必ず抜ける

受けたあとの申し送り

予約を受けたら、その場で申し送りに1行入れます。

入れるのは、日時、人数、名前、要望の4つ。連絡先は記録のほうにあれば足ります。

申し送りに書くのは、当日の担当が予約の存在を知るためです。記録に入っていても、見に行かなければ気づかれません。

電話予約で使う言葉を10個そろえる

予約の電話で使う言葉は、10個ほどで足ります。

名乗り、日時を聞く、人数を聞く、名前を聞く、連絡先を聞く、要望を聞く、復唱する、断る、変更を受ける、締めの言葉。この10個を1枚にして電話のそばに貼ります。

一覧があると、新しく入った人がその日から電話を取れます。覚えてから取らせようとすると、いつまでも取れません。

電話予約の流れ4段1名乗り店名を言う2聞く日時から入3復唱5つをまとめて4締めお待ちしております
名乗り・聞く・復唱・締めという4段の電話予約の流れのフロー

当日の確認の電話を入れるか

予約の前日や当日に確認の電話を入れる店があります。

入れると無断のキャンセルが減ります。ただし、入れる時間帯と、留守番だったときの扱いを決めておかないと、かえって手間が増えます。

一般には、前日の日中に入れる形が多くあります。夜遅くや早朝は避けます。つながらなかった場合に何度もかけ直すと、迷惑に受け取られます。

1回かけて、つながらなければそこまでと決めておくと、作業として回ります。

電話予約で名乗る言葉を決める

電話を取ったときの名乗りは、店の印象が最初に決まる部分です。

決めておくのは3つです。店名、担当者の名前、締めの言葉。「お電話ありがとうございます、◯◯でございます」まで固定します。

名前を名乗るかどうかは店によって変わります。名乗ると、同じ人に再度かけたいときに指名できます。予約の内容について確かめたいことが出たときに、話が早くなります。

一般には、3コール以内に取る形が目安とされています。それを過ぎたら「お待たせいたしました」を先に付けます。

名乗りの4段13コール以過ぎたら一言添える2店名ありがとうございます3名前指名できるようになる4締め用件を伺う
3コール以内・店名・名前・締めという4段の名乗りのフロー

予約の枠をどう持つか

電話予約を受けるには、空いている枠がその場で分かる必要があります。

分からないまま「確認してかけ直します」を繰り返すと、他店に流れます。一般には、受ける人が見られる場所に枠の表を置く形が取られています。

枠の持ち方は3つあります。時間で区切る、席で区切る、人数の合計で持つ。扱う業種で向き不向きが変わります。

持ち方向いている場面
時間で区切る滞在時間が決まっている
席で区切る席の大きさに差がある
人数の合計立ち位置が自由に動く
併用時間帯で使い分ける

枠をいっぱいまで埋めないでください。当日の飛び込みの分を残しておかないと、来店した人を断ることになります。

予約を受けられない時間帯を決める

電話予約は、受けられない時間帯を先に決めておきます。

いちばん忙しい時間に電話を受けると、目の前のお客さまが待たされます。一般には、混む時間帯は留守番の案内に切り替える形が取られています。

切り替えるなら、案内の中にかけ直してほしい時間帯を入れます。「◯時以降におかけ直しください」まで言うと、次につながります。

受ける時間の4つ決めること中身受ける時間取れる時間帯混む時間受けない時間帯留守番案内に切り替えるかけ直しの案内何時以降かを言う
受ける時間・混む時間・留守番・かけ直しの案内という4つの決めごとを並べた表

聞き取れなかったときの言葉

電話は、聞き取れないことが前提です。

聞き返す言葉を決めておくと、慌てずに済みます。「恐れ入ります、お電話が遠いようでございます」が一般的な形です。

相手の声が小さいことを指摘しないでください。電話の状態のせいにする言い方のほうが、角が立ちません。

2回聞いても分からない場合は、別の言い方で確かめます。名前なら「◯◯様でお間違いございませんか」と、こちらから候補を出します。

予約の内容が当日に伝わる形にする

電話予約は、受けた時点では正しくても、当日に伝わらなければ意味がありません。

伝わらない原因は3つあります。書いた場所が見られていない、字が読めない、要望の欄が空いている。

3つ目がいちばん多く起きます。要望を聞いていても、記録の欄に書かれていないと、当日の担当は知りようがありません。聞いたその場で書く形にします。

一般には、予約の記録に「当日の担当が見た印」を1つ足す形が取られています。見たかどうかが分かると、伝わっていない予約が残りません。

まとめ

電話予約は、復唱する5つを決めると間違いが減ります。

  • 日時、人数、名前、連絡先、要望の5つ
  • 聞く順番は日時から。埋まっていれば先に分かる
  • 日時の復唱には曜日と、午前午後を添える
  • 連絡先は数字を区切って復唱する
  • 記録は1か所にまとめる。見る場所が複数あると必ず見落とされる

キャンセル料の条件や、個人情報の取り扱いには決まりがあります。判断に迷う場合は、社内の担当か、消費者庁や所轄の自治体の窓口に確かめてください。

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実際に使える様式が必要な方へ

予約の管理表をまとめて整えるなら、商い屋が近道です。

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よくある質問

Q. 電話予約で何を聞けばよいですか。 A. 日時、人数、名前、連絡先、要望の5つです。この5つを毎回同じ順番で復唱してください。10秒から15秒で終わります。

Q. 聞く順番はありますか。 A. 日時から入ってください。人数から聞くと、希望の日時が埋まっていた場合に聞き直しになります。

Q. 名前が聞き取れませんでした。 A. 聞き直してください。当日に呼び間違えるほうが問題になります。「もう一度お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」で足ります。

Q. 漢字まで確認すべきですか。 A. 同じ読みの人が同じ日に来る店では確認しておいてください。当日の混乱が減ります。そうでなければ読みだけで足りることが多くあります。

Q. 日時の復唱で気をつけることは。 A. 曜日と、午前午後を添えてください。「7時」では朝か夜か決まりません。「夜の7時」と言い切ります。

Q. 人数はまとめて聞いてよいですか。 A. 大人と子どもを分けてください。席や食器の用意が変わります。小さいお子さまなら、椅子の要否もあわせて聞きます。

Q. 連絡先を聞きにくいです。 A. 理由を添えてください。「当日のご連絡のために」と言えば目的が分かります。数字は区切って復唱します。

Q. 要望はお客さまから言ってもらえますか。 A. こちらから聞いてください。待っていると「伝えたつもりだった」という形になります。5つ目に必ず入れます。

Q. 満席のときはどう断りますか。 A. 代案を1つ添えてください。「19時半でしたらご用意できます」という形です。添えるものが無くても、次につながる一言を入れます。

Q. キャンセル料はいつ伝えますか。 A. 予約を受けた時点です。当日になって初めて伝えるとトラブルになります。条件の決め方は社内の担当に確かめてください。

Q. 予約の記録はどこに書きますか。 A. 1か所にまとめてください。見る場所が複数あると、必ずどれかが見られません。紙でもシステムでもかまいません。

Q. 申し送りにも書くべきですか。 A. 日時、人数、名前、要望の4つを1行で入れてください。記録にあっても、見に行かなければ気づかれません。

Q. 新しい人に電話を取らせるのが不安です。 A. 使う言葉10個を1枚にして電話のそばに貼ってください。覚えてから取らせようとすると、いつまでも取れません。

Q. 確認の電話は入れるべきですか。 A. 無断のキャンセルは減ります。前日の日中に1回、つながらなければそこまでと決めておくと作業として回ります。

Q. 予約が重なってしまいました。 A. まず記録を見て、どちらが先かを確かめてください。謝って一方を断る判断は、責任者に上げます。その場で決めないでください。

Q. 電話を何コールで取りますか。 A. 3コール以内が目安です。過ぎたら「お待たせいたしました」を先に付けてください。

Q. 名前を名乗るべきですか。 A. 名乗ると、同じ人に再度かけたいときに指名できます。予約の内容を確かめたいときに話が早くなります。

Q. 空き枠がその場で分かりません。 A. 受ける人が見られる場所に枠の表を置いてください。「確認してかけ直します」を繰り返すと他店に流れます。

Q. 枠はいっぱいまで埋めてよいですか。 A. 当日の飛び込みの分を残してください。来店した人を断ることになります。

Q. 忙しい時間に電話が鳴ります。 A. 留守番の案内に切り替えてください。かけ直してほしい時間帯まで入れると次につながります。

Q. 声が聞き取れません。 A. 「お電話が遠いようでございます」と返してください。相手の声が小さいことを指摘しないほうが角が立ちません。

Q. 予約の内容が当日に伝わりません。 A. 書いた場所、字、要望の欄の3つを確かめてください。当日の担当が見た印を1つ足すと、伝わっていない予約が残りません。

Q. 要望を書き忘れます。 A. 聞いたその場で書いてください。あとで書こうとすると必ず抜けます。記録の欄を空けたままにしないでください。